こんにちは、ナムです。
花とムシの関係はとても深いものです。
ムシなしでは、花はここまで進化しなったでしょう。
しかし、中には植物の葉をほとんど食べてしまうものや、
汁を吸いつくして枯らしてしまうなど、
一方的な害にしか見えないようなものもあります。
長い目で見ればそれも植物のためになっていたりしますが、
私たちが園芸において楽しむうえでは、
そういったものは害虫でしかないでしょう。
今日は、クリサンセマムに付く害虫を紹介します。
クリサンセマムの害虫と言えば、
アブラムシが有名です。
アブラムシは茎から汁を吸って、
植物を枯らしてしまいます。
その花を枯らさないためと、
繁殖を防ぐために見つけたら即刻駆除しましょう。
それから、こんな虫を知っていますか?
小さい虫が3匹ついているのが分かりますか?
右のクモのようなものではありません。
カメムシのような、テントウムシのような形をしています。
テントウムシであれば、
アブラムシを食べてくれるという点で、
益虫ですよね。
しかしこれ、カメムシでもテントウムシの仲間でもないのです。
これは、ヒメマルカツオブシムシと言います。
背中にマダラの模様が入っているのが特徴です。
一見、花の蜜を吸っているだけの無害な虫に見えます。
そうです、花にとっては無害です。
しかし、我々人にとっては有害となるのです。
ヒメマルカツオブシムシは、毛織物などの衣服や、
干物などの乾物などを食べてしまうのです。
毛織物はもともと動物の毛、乾物は魚などの動物そのものです。
たんぱく質成分を食べてしまうのですね。
なので、花を眺めているときに衣服に付いたりして、
そのまま家の中に入ってしまったりすると大変です。
家の中で繁殖して、
クローゼットの服をボロボロにされてしまうかもしれません。
クリサンセマムなどの花に、このヒメマルカツオブシムシがついていたら、
即刻駆除しましょう。
幸い、花についているので、
駆除は簡単です。
クラフトテープなどで、ムシをやさしくとってやりましょう。
ただ、隠れているものがいるかもしれないので、
しばらくしたらまた見てみましょう。
一見、害のなさそうな生き物でも、
思わぬ害がある可能性を秘めています。
知らない虫がいたら、必ず調べるようにしましょう。