おはようございます、ナムです。
昨日はとてもいいことがありました。都内で行われた剣道の区民大会の個人戦で、優勝することができたのです! 私が出場した部門は出場者が49名で、優勝するまで5回勝ちました!
しかも全ての試合で延長戦になったので、総試合時間は出場者の中で一番長かったと思います。
まあ、決定力に欠けるということでもあるのですけどね…。
地元の小さな大会での優勝は今までもありましたが、ある程度の規模の大会での優勝は初めてだったので、とても嬉しいです!
剣道も園芸も、これからより一層頑張っていきたいです。
さて、今回は園芸の話ではなく本の話なのですが…。
今回紹介する本は、ゴーストハントシリーズです。
「ゴーストハント1~7」
小野不由美 著
以前もこのコーナーで紹介した小野不由美さんのホラー小説です。
この作品は彼女の初期の作品で、小中学生を対象とした文庫から出版されている少女小説です。しかし、その内容は小中学生向けにしておくのはもったいないほどに奥が深く、そしてしっかりとした知識に裏打ちされた作品です。
それでも、一巻や二巻は低年齢層向けに作られています。なにしろ出てくる登場人物が、 普通の女子高生、イケメンゴーストハンター、若手の坊さん、巫女、金髪外人エクソシスト、和服霊能力者なのですから。私も初め読んだときは、「やっぱり低年齢層向けに作られているな」と思いました。内容も、テンポの良い会話とギャグを織り込みながら彼らが依頼のあった怪異現象(幽霊や悪霊に関すること)を解決していくという、誰でも気軽に読めるというものでした。
しかし、話が進むにつれて、小野不由美さんの本領発揮と言いますか、登場する妖怪と、登場人物の会話のレベルが上がっていきます。宗教的なこと、歴史的なこと、西洋と東洋の幽霊や悪霊の認識など、あらゆる角度からの怪異現象の検証から始まり、その現象の本質を見抜いていきます。それが分かると除霊を行うのですが、簡単には行えません。霊が怪異となってこの世にとどまっているのは、それなりの理由があります。力の強くなってしまった霊に対しては、それを解決しないことには除霊することすらままならないのです。
そして、物語に出てくるような霊は並大抵の力は持っていません。前半の巻では平和に除霊して解決するという話だったのですが、最後の方の巻になると大けがをして入院する仲間が出たり、死人が出たりします。
恐怖で満たされたようなストーリーですが、主人公谷山麻衣の恋のお話もあったりと、少女小説らしいほっこりとするような場面もあります。
ホラー小説を読んだことがない人は入りやすく、ホラー小説が大好きな人にはぴったりな小説だと思っています。
気になったら是非読んでみてください。