【植物図鑑】 ガーデンレコード ~花の易しい育て方~

ナムと申します。神奈川で自分なりに工夫しながらガーデニングをやっています。 タイトルの通り、植物の図鑑とその簡単な育て方や実際の記録、おまけとして読んでいる本のことなんかも紹介しています。感想等をコメントしていただけると嬉しいです。 現在栽培中の花の一覧はメニューバーからとぶことができます。

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こんにちは、ナムです。

今回は動物行動学のバイブル、ソロモンの指輪を紹介したいと思います。

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ソロモンの指輪
コンラート・ローレンツ 著
日高隆敏 訳

動物行動学という学問分野を知っていますか?

動物行動学というのは、ある刺激に対する動物の行動の
意味や効果、その行動によってその動物が得る利益などを研究する分野で、
学問分野を開拓したのがこの本の著者であるコンラート・ローレンツさんです。

コンラート・ローレンツさんは、1903年生まれのオーストリア人で、
刷り込みの研究で1973年にノーベル医学生理学賞を受賞しています。

彼は生涯にわたって動物とともに過ごし、その行動生態を研究していました。

この本はその彼の研究を、面白おかしい動物のエピソードとともにまとめた内容なのですが、
研究のまとめというよりはほとんど日記や記録のようなものなので、
愛着の持てる挿絵とともに、誰でも気軽に読むことができます。

特に、逃げ出したコクマルガラスを呼び戻すために屋根に上って軍旗を振り回した話や、
マガモの子供を手なずけるために親のまねをして鳴きながらかがんで歩いていたら
観光客の一体から思いっきり庭を覗かれてしまった話などは、
何度読んでもクスリとしてしまいます。

彼の研究は主に魚類や鳥類なのですが、
それらに詳しくない方も楽しく読むことができます。

この本を読んだら、魚や鳥を飼ってみたくなることは間違いなしです。

ええ、今の私がそうなんです…。

かなり有名な本なので、本屋を探せば必ずあると思います。

是非一度手に取って読んでみてください。

 


おはようございます、ナムです。

昨日はとてもいいことがありました。都内で行われた剣道の区民大会の個人戦で、優勝することができたのです! 私が出場した部門は出場者が49名で、優勝するまで5回勝ちました!
しかも全ての試合で延長戦になったので、総試合時間は出場者の中で一番長かったと思います。

まあ、決定力に欠けるということでもあるのですけどね…。

地元の小さな大会での優勝は今までもありましたが、ある程度の規模の大会での優勝は初めてだったので、とても嬉しいです!

剣道も園芸も、これからより一層頑張っていきたいです。


さて、今回は園芸の話ではなく本の話なのですが…。

今回紹介する本は、ゴーストハントシリーズです。

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「ゴーストハント1~7」
小野不由美 著


以前もこのコーナーで紹介した小野不由美さんのホラー小説です。

この作品は彼女の初期の作品で、小中学生を対象とした文庫から出版されている少女小説です。しかし、その内容は小中学生向けにしておくのはもったいないほどに奥が深く、そしてしっかりとした知識に裏打ちされた作品です。

それでも、一巻や二巻は低年齢層向けに作られています。なにしろ出てくる登場人物が、 普通の女子高生、イケメンゴーストハンター、若手の坊さん、巫女、金髪外人エクソシスト、和服霊能力者なのですから。私も初め読んだときは、「やっぱり低年齢層向けに作られているな」と思いました。内容も、テンポの良い会話とギャグを織り込みながら彼らが依頼のあった怪異現象(幽霊や悪霊に関すること)を解決していくという、誰でも気軽に読めるというものでした。

しかし、話が進むにつれて、小野不由美さんの本領発揮と言いますか、登場する妖怪と、登場人物の会話のレベルが上がっていきます。宗教的なこと、歴史的なこと、西洋と東洋の幽霊や悪霊の認識など、あらゆる角度からの怪異現象の検証から始まり、その現象の本質を見抜いていきます。それが分かると除霊を行うのですが、簡単には行えません。霊が怪異となってこの世にとどまっているのは、それなりの理由があります。力の強くなってしまった霊に対しては、それを解決しないことには除霊することすらままならないのです。

そして、物語に出てくるような霊は並大抵の力は持っていません。前半の巻では平和に除霊して解決するという話だったのですが、最後の方の巻になると大けがをして入院する仲間が出たり、死人が出たりします。

恐怖で満たされたようなストーリーですが、主人公谷山麻衣の恋のお話もあったりと、少女小説らしいほっこりとするような場面もあります。

ホラー小説を読んだことがない人は入りやすく、ホラー小説が大好きな人にはぴったりな小説だと思っています。

気になったら是非読んでみてください。



 

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