こんにちは、ナムです。
今回は動物行動学のバイブル、ソロモンの指輪を紹介したいと思います。
ソロモンの指輪
コンラート・ローレンツ 著
日高隆敏 訳
動物行動学という学問分野を知っていますか?
動物行動学というのは、ある刺激に対する動物の行動の
意味や効果、その行動によってその動物が得る利益などを研究する分野で、
学問分野を開拓したのがこの本の著者であるコンラート・ローレンツさんです。
コンラート・ローレンツさんは、1903年生まれのオーストリア人で、
刷り込みの研究で1973年にノーベル医学生理学賞を受賞しています。
彼は生涯にわたって動物とともに過ごし、その行動生態を研究していました。
この本はその彼の研究を、面白おかしい動物のエピソードとともにまとめた内容なのですが、
研究のまとめというよりはほとんど日記や記録のようなものなので、
愛着の持てる挿絵とともに、誰でも気軽に読むことができます。
特に、逃げ出したコクマルガラスを呼び戻すために屋根に上って軍旗を振り回した話や、
マガモの子供を手なずけるために親のまねをして鳴きながらかがんで歩いていたら
観光客の一体から思いっきり庭を覗かれてしまった話などは、
何度読んでもクスリとしてしまいます。
彼の研究は主に魚類や鳥類なのですが、
それらに詳しくない方も楽しく読むことができます。
この本を読んだら、魚や鳥を飼ってみたくなることは間違いなしです。
ええ、今の私がそうなんです…。
かなり有名な本なので、本屋を探せば必ずあると思います。
是非一度手に取って読んでみてください。